第一印象は「人間の慣れは恐ろしい」。以下ネタバレ全開。
本当は19日に見てたのだけど、それから原作を読み直したりしていたのでこの タイミングに。ストーリーはワシの王に助けられるところまで。
映像は相変わらず素晴らしい...のだけど、LotRシリーズを見てきてしまっているので どうも焼き直しのようなイメージを受けてしまう。慣れというのは恐ろしい。 まあこれはホビット村→途中で襲われる→裂け谷→地下→脱出、 みたいな感じで展開も似ている感じなのもあるのかもだけど。
12人のドワーフの名前はやっぱり覚えられないけど、まあトーリンだけ分かれば 後はなんとかなるかな。
ストーリーは「後の作品の設定を前の作品にも適用する」という2199とかでも あったパターン。そのせいか原作よりもちょっとシリアスよりになってる感じ。 原作だとトーリンに父や祖父を殺された恨みってあんまり表現されてない 感じなんよね。
LotRは長編を3部作にしたのであの長さでも結構省かれてるところがあるのだけど こっちはもともとそんな長い話ではないのでだいぶ話が膨らんでる。 本来名前すら出てこないガラドリエルとかサルマンとか、名前しか出てこない ラダガストとか。そして未だかつてアゾグがこんなにフィーチャーされた 作品があっただろうか。
あと細かいところでは、原作世界ではゴブリンとオークは同じものと解釈するのが 一般的だと思うのだけど、映画では別物とする解釈が取られている。 ただオルクリストとかはどちらにも反応するみたいなので、亜種という 解釈なのかな。
もう一つ、原作ではワシの王が騒ぎを見つけて助けに来るのだけど、映画では ガンダルフが蛾を使って呼び寄せてる。例によって「それが使えるなら 最初から使えよ」というツッコミはともかく、LotRと同じ手段を使ったということは ワシの王=グワイヒアという解釈なんだろうな。まあこの解釈は一般的だと思うけど。
最後に翻訳。予告編ではガラドリエルが「ミスランディア」と話しているところに 「ガンダルフ」という字幕が付いていたので一抹の不安があったのだけど、 本編ではちゃんとそのまま「ミスランディア」だったし、その他の用語も 私が気付いた範囲では問題はなかった。
さて、第2部は2013-12あたりか。LotRでもTTTは個人的にはちょっと いまいちだったので今度はどうなるかな。まあ観るけど。