NetHackでいまいちぱっとしないイメージであるアキリスの真の実力を紹介します。
(これはRoguelike Advent Calendar 2018 11日目の記事です。)
「アキリス」のイメージ
NetHackのプレイヤーにとって「アキリス」の一般的なイメージは、「鉱山のノームが大量に持ってる、大して強くもない謎のゴミ武器」ではないでしょうか。実際Wikipediaにもたいした説明はなく、NetHackでは例によってD&Dの情報を使っています。
「アキリス」の真の実力
このイメージは3.6.0までは正しかったのですが、3.6.1で大きく変わりました。なんとミュルニール同様「投げると戻ってくる」能力が追加されたのです。これによってアキリスは一躍有用な武器に変身しました。どれくらい有用になったのか、他の武器と比較してみましょう。
ミュルニールとの比較
「投げると戻ってくる」と言えばミュルニール。アキリスと比較してみます。
利点
- 圧倒的に入手性が良い
鉱山に行けばすぐに手に入ります。
- 誰でも投げられる
力の小手とか要りません。
欠点
- 圧倒的に弱い
聖器と比べてはいけません。
短剣との比較
ということで実際に比較対象になるのは投擲武器としての短剣になります。大量の敵と戦うNetHackでは「使い減りしない投擲武器」というのは非常に重要で、普通は比較的入手が容易な短剣をこつこつ集めると思いますが、そこをアキリスで置き換えることが可能です。
利点
- (トータルでは)軽い
重さは短剣1.5本分。何本も短剣を持つ代わりにこれ1本になるのでトータルとしては大幅に軽くなります。
- (単体では)与ダメージが大きい
僅かですが単体でのダメージはアキリスが上回ります。
欠点
- マルチショットが出来ない
短剣は職業やスキルなどの条件が揃えば一度に複数本投げることができ、与ダメージも同じ倍率で増えることになります。アキリスは当然ながらマルチショットできないので、これと比べると与ダメージは落ちます。
- 装備しないと使えない
短剣はメイン武器を装備したまま投げますが、アキリスは一旦装備してから投げることになります。従って投げ始めと投げ終わりに1ターン余分に必要になり、「敵を弱らせてから近接戦で倒す」という形になる場合は与ダメージが減ることになります。(ミュルニールなら普通はそのまま殴るのでこの問題は起きません。)
使いどころ
- 1.短剣をマルチショットできない職業の場合
メイン投擲武器として使っていけます。投擲用に短剣を持つ必要がなくなるので重量制限の緩和に役立つでしょう。(但し観光客は短剣スキルはあるけれどもこん棒スキルはないので若干効果が劣ります。)
- 2.短剣をマルチショットできる職業の場合
メイン投擲武器は短剣のままになりますがサブとして1本持って行くとよいでしょう。短剣を数本減らしてアキリスを1本持って行けば、重量が少し軽くなる上に継戦能力は上がるはずです。
まとめ
3.6.1で大幅に性能が向上したアキリスを紹介しました。何しろ簡単に試せますので是非一度使ってみてください。