perl5321delta - perl v5.32.1 での変更点
この文書は 5.32.0 リリースと 5.32.1 リリースの変更点を記述しています。
5.31.0 のような以前のリリースから更新する場合は、まず 5.31.0 と 5.32.0 の違いについて記述している perl5320delta を読んでください。
故意に、Perl 5.32.0 から互換性がなくなるようにした変更はありません。 もし互換性がなければ、それはバグですので、報告をお願いします。 以下の "Reporting Bugs" を参照してください。
Data::Dumper はバージョン 2.174 から 2.174_01 に更新されました。
たくさんのメモリリークが修正されました。
DynaLoader はバージョン 1.47 から 1.47_01 に更新されました。
Module::CoreList はバージョン 5.20200620 から 5.20210123 に更新されました。
Opcode はバージョン 1.47 から 1.48 に更新されました。
perl インタプリタで信頼できないコードを評価することに関する 警告が追加されました。
Safe はバージョン 2.41 から 2.41_01 に更新されました。
perl インタプリタで信頼できないコードを評価することに関する 警告が追加されました。
Perl の運営に関する新しく作られた規則の文書。
Perl セキュリティチームがどのように活動し、チームが新しいセキュリティ報告を どのように評価するかの文書。
私たちはこの文書で挙げられた変更を反映するように文書を更新しようとしています。 もし抜けている物を発見したら、 https://github.com/Perl/perl5/issues でイシューを開いてください。
それに加えて、以下のような変更が行われました。
範囲 op の振る舞いの変更を文書化。
次のような追加と変更が、警告や致命的エラーメッセージを含む診断出力に 行われました。 診断メッセージの完全な一覧については、perldiag を参照してください。
\K not permitted in lookahead/lookbehind in regex; marked by <-- HERE in m/%s/
このエラーは、ネストした先読み/戻り読みに関係する一部の場合で 誤って出力されていました。 これは修正されました。
より新しい 64 ビット版の Intel C/C++ コンパイラを認識して 正しいフラグを設定するようになりました。
Configure は va_copy
をチェックするときに SIGBUS を トラップするようになりました。
いくつかのシステムでは、va_copy
のようなものが必要かどうか 決定しようと試みると、想定している SIGSEGV ではなく SIGBUS となることがあり、以前はこれはコアダンプを引き起こしていました。
このリリースのその他の追加と変更を反映するようにテストを追加および 変更しました。
10 以降の将来の macOS バージョンを扱うために darwin のためのヒントファイルが 更新されました。 Perl は macOS Big Sur でビルドできるようになりました。
Minix でのバスエラーが修正されました。
Some list assignments involving 左側に undef
がある一部のリスト代入は、 最適化されすぎて誤った結果を出力していました。
再帰する部分パターンを含む一部の正規表現が誤ってマッチングするバグが 修正されました。
Perl がメモリ問題をデバッグするためにコンパイルされていて PERL_MEM_LOG が有効のとき、ビルドがはんぐするデッドロックが修正されました。
"no warnings 'uninitialized'" の基で実行されているときの 連鎖比較演算子の使用によるクラッシュが修正されました。
グローバルな破壊の間にデストラクタから投げられた例外は もはや飲み込まれなくなりました。
Perl 5.32.1 は、Perl 5.32.0 以降、23 人の作者によって、 80 のファイルに約 7,000 行の変更を加えて、 約 7 ヶ月開発されてきました。
自動生成ファイル、文書、リリースツールを除くと、23 の .pm, .t, .c, .h ファイルに約 1,300 行の変更を加えました。
Perl は、活気のあるユーザーと開発者のコミュニティのおかげで 30 年を超えて 繁栄しています。 以下の人々が、Perl 5.32.1 になるための改良に貢献したことが分かっています:
Adam Hartley, Andy Dougherty, Dagfinn Ilmari Mannsåker, Dan Book, David Mitchell, Graham Knop, Graham Ollis, Hauke D, H.Merijn Brand, Hugo van der Sanden, John Lightsey, Karen Etheridge, Karl Williamson, Leon Timmermans, Max Maischein, Nicolas R., Ricardo Signes, Richard Leach, Sawyer X, Sevan Janiyan, Steve Hay, Tom Hukins, Tony Cook.
これはバージョンコントロール履歴から自動的に生成しているので、ほぼ確実に 不完全です。 特に、Perl バグトラッカーに問題を報告をしてくれた (とてもありがたい)貢献者の 名前を含んでいません。
このバージョンに含まれている変更の多くは、Perl コアに含まれている CPAN モジュール由来のものです。 私たちは Perl の発展を助けている CPAN コミュニティ全体に感謝します。
全ての Perl の歴史的な貢献者のより完全な一覧については、どうか Perl ソース 配布に含まれている AUTHORS を参照してください。
もしバグと思われるものを見つけたら、 https://github.com/Perl/perl5/issues にある perl バグデータベースを 確認してください。 Perl ホームページ、http://www.perl.org/ にも情報があります。
もしまだ報告されていないバグだと確信したら、 https://github.com/Perl/perl5/issues にイシューを登録してください。 バグの再現スクリプトを十分小さく、しかし有効なコードに切りつめることを 意識してください。
報告しようとしているバグがセキュリティに関するもので、公開されている イシュートラッカーに送るのが不適切なものなら、バグの報告方法の詳細について "SECURITY VULNERABILITY CONTACT INFORMATION" in perlsec を参照してください。
もし Perl 5 でなされた作業について Perl 5 Porters に感謝したいと考えたなら、 perlthanks
プログラムを実行することでそうできます:
perlthanks
これは Perl 5 Porters メーリングリストにあなたの感謝の言葉をメールします。
変更点の完全な詳細を見る方法については Changes ファイル。
Perl のビルド方法については INSTALL ファイル。
一般的なことについては README ファイル。
著作権情報については Artistic 及び Copying ファイル。